須賀川、現校名で最後の躍動誓う 22年度から長沼と統合

 
実戦を想定した守備練習を重ねる須賀川の吉川主将(左手前)ら

 2年ぶりに夏の聖地へ―。甲子園出場を懸けた第103回全国高校野球選手権福島大会が7日開幕する。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は開催が見送られた大舞台に、球児たちが帰ってくる。

 学校統合で、現校名では最後の出場となるチームもある。長沼との統合で来年度から「須賀川創英館」となる須賀川の吉川修平主将(3年)は「"須高"らしい、つなぐ打撃と粘り強い守備で戦い抜く」と"最後の夏"を見据える。

 2011(平成23)年夏にはノーシードから勝ち上がり、歳内宏明(現ヤクルト)擁する聖光学院と決勝で対戦。昨夏は東日大昌平をコールドで下し4強入りするなど実績を残してきた実力校。1948年の創部以来、甲子園出場こそないものの、たびたび大会を沸かせてきた。吉川主将ら現部員も「強い高校で野球をしたい」と集まったメンバーだ。

 開幕を前に、実戦を想定した守備練習で力を磨く。直近の練習試合では強豪校と互角の勝負を繰り広げており、調子は上向きだ。東日大昌平や日大東北など有力校ひしめくブロックに入ったが「楽しみでしかない」と強気の吉川主将。ユニホームの左胸に刻まれた伝統の「S」に躍動を誓う。

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