会津北嶺が「夏1勝」 創部4年目、会津勢対決を制す

 
【葵―会津北嶺】試合後、笑顔で仲間と喜び合う会津北嶺ナイン=あいづ球場

 第103回全国高校野球選手権福島大会第2日は8日、いわき市のいわきグリーンスタジアムなどで1、2回戦10試合が行われ、会津北嶺が10―2の8回コールドで葵との会津勢対決を制し、創部4年目で初めての夏1勝をつかんだ。喜多方は保原との乱打戦の末、10―9で勝ち、旧喜多方と旧喜多方東が統合して迎えた夏の初陣を白星で飾った。郡山東は小野・四倉・相馬農を14―1で、福島東は平商を16―0でそれぞれ5回コールドで退けた。第3日の9日は5球場で10試合が行われる。

 花開いた努力

 会津北嶺が創部4年目で夏初白星を挙げた。三塁打を含む2安打1打点と躍動した主将の後藤裕希(3年)は「先輩に勝利を味わってもらうことができなかった。自分たちの代でやってやろうと思っていた」とかみしめた。

 中学3年生で同校野球部の体験会に参加し、進路を決めた。夏の大会では大敗していたが、練習に打ち込む部員の姿を見て「この先輩たちとならしっかりと進んでいける」と確信した。毎日400回の素振りを欠かさず、ひたすら努力を重ねた。5点リードして迎えた8回。先頭の原太一(1年)を「お前が出塁したら俺がかえす」と送り出すと、原は二塁打で応え、そして後藤は約束通り三塁打で原をホームにかえした。チームは勢いに乗ってこの回3点を加点。初勝利をコールドで飾った。

 チームは創部からの目標を達成したが、初勝利はあくまで目標の一つだ。後藤はすでに次を見据える。「目の前の相手に全力で勝利する。もちろん、これで終わるわけにはいきませんよ」

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