会津・県南連合が「底力」 目標16強、橘に競り勝つ

 
【橘―会津・県南連合】校歌斉唱後、喜びを爆発させる会津・県南連合ナイン=いわきグリーンスタジアム

 第103回全国高校野球選手権福島大会第3日は9日、いわき市のいわきグリーンスタジアムなど4球場で2回戦8試合が行われ、福島北が2―1で原町との投手戦を制し5年ぶりに3回戦進出を決めた。会津・県南連合は3―2で橘に競り勝った。信夫ケ丘球場で予定されていた2回戦の福島成蹊―相馬東、二本松工―郡山北工は雨天のため10日に順延。10日に同球場で予定されていた2回戦のいわき光洋―聖光学院、安達―福島商の2試合は12日に同球場で行われる。第4日の10日は5球場で10試合が行われる。

 主将結んだ4校の絆

 「よっしゃあ」。最後の打者を打ち取ると、ナインは飛び上がって喜びを爆発させた。会津・県南連合は目標のベスト16に向け、最初の関門を突破した。

 歓喜の輪の中心にはエースで主将の佐藤大(田島・3年)の姿があった。1番二塁手で先発出場し、3回に2点目の適時二塁打を放つと、6回からはマウンドに上がり、被安打1に抑えて1点差を守り抜いた。

 5月下旬に右手小指を骨折して実戦から離れたが、今大会直前に復帰して早速勝利に貢献。「今まで気を抜くと大量失点してきた。今回は気を引き締めてプレーできた」と喜んだ。

 4校が集まる連合チームに団結力を生んだのも佐藤の存在が大きい。昨秋のチーム発足時から加わっている猪苗代の佃智希(3年)は「練習では厳しく要求し、グラウンドの外ではふざけ合ってくれる」と感謝する。

 頼れる主将の復帰にチームも盛り上がり、試合中は選手同士が大きな声で勇気づけ合った。「チームの持ち味は仲の良さ。次も元気良く戦いたい」。勝利後に流れたのは田島の校歌。佐藤の声は誰よりも大きかった。

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