光南エースが本領 聖光学院に1失点完投、名将も脱帽

 
【光南―聖光学院】最後の打者を三振で仕留めて雄たけびを上げる光南のエース星=ヨーク開成山スタジアム

 いわき市のいわきグリーンスタジアムと郡山市のヨーク開成山スタジアムで20日に行われた第103回全国高校野球選手権福島大会第10日では、第7シード光南が5―1で14大会連続の甲子園出場を目指した第2シード聖光学院を下した。第8シード日大東北は第1シード東日大昌平を、ノーシードの福島成蹊は第3シード学法石川を破った。第4シード福島商はノーシードの相馬を下し、それぞれ準決勝進出を決めた。

 左腕・星、5安打に封じる

 一人の左腕が福島の高校野球史に風穴を開けた。「実感が湧かない」。1失点で夏の福島大会13連覇中の聖光学院を下す原動力となった光南のエース星勇志(3年)は静かに言った。

 王者に立ちふさがった。中1日のマウンドで「疲労はあった」がプラスに捉えた。「三振は無理。打たせよう」。最速140キロに迫る直球は、この日は130キロ台前半だったが、切れのあるスライダーとチェンジアップで凡打の山を築いた。許した安打はわずか5本。最後の打者を116キロのスライダーで三振に切り、"1強時代"に終止符を打った。敵将も「彼(星)がうちの敗因。甲子園にふさわしい投手」と脱帽した。

 試合前、ベンチに座る選手の表情から「実はいけるかもと思っていた」と渋谷武史監督。予感通り、対聖光学院戦では3年生入学後、4度目の対戦で初めて1点を初回に奪うと、同点の8回裏2死満塁には金沢太陽(2年)の詰まった打球が左翼手の頭を越えて決勝点となった。

 2006(平成18)年以来、遠ざかっている夢舞台まであと2勝だが、星は「地に足を着けて練習します」。絶対王者を撃破した真の力を決戦の地・いわきで見せつける。

【7月20日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第10日

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