「4強」24日激突!日大東北×福島商、福島成蹊×光南

 

 第103回全国高校野球選手権福島大会第11日は24日、いわき市のいわきグリーンスタジアムで準決勝2試合が行われる。第1試合は18年ぶりの優勝を目指す日大東北と21年ぶりの優勝を狙う福島商、第2試合はノーシードから勝ち進み初優勝を目指す福島成蹊と15年ぶりの優勝を狙う光南が対戦する。第1試合は午前9時、第2試合は同11時45分から。決勝は25日に同球場で午前11時開始予定。

          ◇

 73校68チームが出場し、2年ぶりに開催された夏の福島大会は4強がでそろった。勝ち上がった日大東北、福島商、福島成蹊、光南の4チームの戦力を分析する。

 安定した投手陣魅力

 【日大東北】初戦の修明戦は延長10回と苦しんだ末に突破したが、準々決勝では第1シード東日大昌平を逆転で下し、2大会連続で準決勝に進んだ。

 打順は試合によって組み替えるが、2試合で4番に座った吉田達也(3年)と馬場央典(同)はいずれも打率4割と好調を維持している。

 投手は4投手が登板した。吉田は19回3分の1で自責点2、馬場は14回3分の1で失点1と試合をつくっている。4試合で失策1と安定した守備も武器だ。得点は4強進出校で最も少ない19点。最少失点に持ち込めるかが勝敗を左右しそうだ。

 古豪復活へ勢い十分

 【福島商】準々決勝は9回に2点差をはね返してサヨナラ勝ちした。古豪復活を告げる21年ぶりの王座奪還に向けて勢いは十分だ。

 4試合で42安打、チーム打率は3割4分7厘と打線が好調だ。飯塚陸(3年)は11打数7安打の打率6割3分6厘と当たっている。渡辺晴統(同)、山田陽輝(同)も4割台と調子が上がっている。9番の山田は毎試合で打点を記録し、打線は隙がない。

 投手は浅倉優樹(同)と渡辺の2枚看板。浅倉は全試合に先発するチームの絶対的エース。渡辺は3試合を投げて失点していない

 打線好調切れ目なし

 【福島成蹊】第6シード相馬東、第3シード学法石川をいずれもコールドで退けた。4試合40安打33得点と爆発力がある打線は脅威だ。

 19犠打は4強進出校で最も多く、好機を広げて得点につなげる野球で勝ち上がってきた。松本大昂(2年)と野地翼(同)はいずれも6打点とチャンスに強い。佐藤陽太は長打力が光っている。

 エース神田圭汰(3年)は4回戦で完封した。3試合で先発した斎藤朱璃(同)は強打の学法石川に3失点と要所を抑える投球が目立つ。投打がかみ合えば初の決勝進出も見えてくる。

 絶対王者下した自信

 【光南】絶対王者の聖光学院を準々決勝で下し、最も勢いに乗っている。4試合で27得点の攻撃力以上に2失点と守り勝つ野球が持ち味だ。

 エース星勇志(3年)は全試合で登板。24回を投げて2失点で相手打線に立ちふさがる。4回戦は5失策と乱れたが、それ以外は無失策と堅守が光っている。

 チーム打率は3割2分3厘。4試合計41安打と好調。関矢龍星(同)は10打数5安打、鈴木蓮(同)は5打数3安打と高確率で出塁する。打点チームトップの金沢太陽(2年、5点)と七海瑠好(3年、4点)の前に好機をつくりたい。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC、真っ向勝負も敗退 J1新潟に健闘、ルヴァン杯サッカー