福島成蹊、快進撃あと一歩 主将あふれる涙抑えられず

 
【福島成蹊―光南】試合終了後、肩を落とす福島成蹊ナイン

 決勝の壁は高かった。「今年は甲子園を目指せたのに...」。福島成蹊主将の鈴木康陽(3年)はあふれる涙を抑えられなかった。

 これまでの最高成績は4回戦進出。今大会は2回戦と準々決勝でシード校を破り、創部初の4強。ノーシードからの快進撃だった。

 ただ、発足当時は「個の集団」と金子淳監督。能力は高いが自分の結果を優先しており、昨秋は支部予選敗退。どん底を経験した。

 1年の秋、ベンチ入りした鈴木もまた、昨秋はベンチ外と挫折を味わった。「落ちるところまで落ちた。はい上がるだけ」。部員に内緒にしていた腰痛に耐えて自主練習を重ね、学校生活や練習の態度が悪い部員には厳しい言葉も浴びせた。

 3月。主将に任命された。指揮官が鈴木の人柄を評価した。大会が進み、指揮官も「ようやくチームになってきた」と手応えを感じていた。2点を追う7回、代打で出場した鈴木は、しぶとく粘って四球を選んだ。「負けている中で主将としてどうすればいいか考えた」。主将の言葉に、快進撃を物語る根幹があった。

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