聖光学院、東邦戦へ練習に熱 冨沢副主将がナインに『げき』

17日の3回戦で東邦(愛知)との対戦が決まった聖光学院は14日、京都府久御山町のNTT淀総合運動場球場で約2時間の練習を行った。練習時点で対戦相手は未定だったが、強豪との対戦を見据え、練習に熱を入れた。
野手陣はマシン1台と打撃投手2人を相手にフリー打撃、投手陣はブルペンで投球練習に取り組んだ。打撃練習では斎藤智也監督が「気力が技術を引き出す」と鼓舞。松本康希主将(3年)を中心にナインは大声を出し、気持ちを高めた。この日は外野手の鈴木駿輔(3年)もブルペンに姿を現し、約40球を投げた。
冨沢「ここからが本当に試される時」
「良いバッターだ」。「向かっていけ」。聖光学院の冨沢直史副主将(3年)は14日に京都府久御山町のNTT淀総合運動場球場で行われた練習で誰よりも大きな声を響かせた。
神奈川県出身で「甲子園に行きたい」という思いを胸に聖光学院野球部に入部。福島大会では20人の登録メンバーに入ったが、18人で臨む全国大会では外れた。冨沢は「悔しいが、ここからが本当に試される時」と自分に言い聞かせ、チームのサポートに全力で取り組むことを誓った。
自分のやるべきことを探し、バッティングキャッチャーを務めたり、練習後に率先して荷物を運んだりと精力的に動く。松本康希主将(3年)は「いつも先頭に立ってチームを引っ張ってくれる」と信頼を置く。「チームにとって欠かせない存在でありたい」と話す冨沢の額を流れる汗が、夏の日差しの下で輝いていた。
- 待ち望む独自大会... 福島県高野連が検討 感染対策・形式協議へ
- 学法石川・佐々木監督...「つらい報告だった」 夏の甲子園中止
- 高校球児『無念』...夏の甲子園中止 福島県内指導者も言葉失う
- 「夏の甲子園」中止決まる 戦後初、福島県球児...消えた夢舞台
- 「夏の甲子園」戦後初の中止へ 高野連20日発表、センバツ続き
- 夏の甲子園向け「情報収集する」 日本高野連、各都道府県状況
- 「第102回夏の甲子園」8月10日開幕 組み合わせ抽選8月7日
- 聖光学院ナイン『3年間...人生の財産』 夏の甲子園出場慰労会
- 聖光学院ナイン「精いっぱいやりきった」 夏の甲子園から帰校
- 聖光学院、初戦で敗れる 夏の甲子園、長崎・海星に2-3惜敗