聖光学院、東兵庫・報徳学園と初戦 夏の甲子園・初優勝目指す

 
12年連続の甲子園で活躍を誓う聖光学院ナイン

 高校野球の聖地「甲子園」を舞台に、今年もまた球児たちによる熱いドラマが幕を開ける。100度目の記念すべき夏。全国の激戦を勝ち上がった56校が頂点を争う第100回全国高校野球選手権記念大会は5日、開幕する。

 本県代表の聖光学院は同校の持つ戦後最多記録を更新する12年連続15度目の出場。大会第7日の11日に行われる2回戦第3試合(午後1時開始予定)で8年ぶり15度目出場の報徳学園(東兵庫)と対戦する。兵庫県勢の対戦は2014(平成26)年の第96回大会1回戦で、聖光学院が神戸国際大付に2―1で勝って以来。夏の甲子園での聖光学院と報徳学園の対決は初。

 ナインは7月30日に大阪入りし、開幕への準備を進めている。夏の甲子園ではこれまでベスト8が4回。昨夏は3回戦で広陵(広島)に4―6で敗れた。目指すは初の4強進出、そして東北勢初となる深紅の大優勝旗の「白河の関越え」だ。

 4投手の総合力が鍵 打線の仕上がり順調

 夏の甲子園大会に12年連続で出場する聖光学院ナインは7月30日、伊達市の同校から約11時間をかけてバスで大阪入りした。翌31日は、兵庫県の球場でシートノックやランニングメニューを中心とした練習で汗を流し、午後には甲子園を見学。選手は聖地のグラウンドの感触を確かめながら、5日の開幕に向けて気持ちを引き締めた。

 斎藤智也監督は今夏について「4投手の総合力が鍵。戦っていけばいくほど失点は増える。いかに失点を少なく抑えるか」と開幕を見据える。投手陣はエース衛藤慎也(3年)を中心に、右の上石智也(同)左横手の高坂右京(同)左の須藤翔(2年)の4投手がそろう。投手陣も大阪入り翌日からはブルペン入りし、投球の感覚を確かめた。上石は「抜け球も少なくなってきた。状態も上がっている」と自信をのぞかせる。

 「下位まで切れ目がない」と斎藤監督が評価する打線もまた順調な仕上がりを見せている。福島大会決勝で本塁打を放った須田優真(3年)五味卓馬(同)の2人が注目されるが、大松将吾(同)ら下位にもパンチ力がある打者がそろうのが今年の聖光だ。1日に大阪入り後初めて行った打撃練習では、小室智希(2年)や星歩志(3年)が快音を響かせ、好調をアピールした。

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