聖光学院、初戦逆転勝ち 夏の甲子園20勝達成、日大三に4-2

 
【日大三―聖光学院】5回裏聖光学院2死二塁、高中が左越えに2点本塁打を放つ。捕手川崎=甲子園
1回戦
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7
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日大三
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1
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0
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聖光学院
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X
4

 第104回全国高校野球選手権大会は第4日の9日、兵庫県の甲子園球場で1回戦4試合が行われ、本県代表で3年ぶり17度目の出場の聖光学院は4―2で日大三(西東京)に逆転勝ちした。県勢の初戦突破は5年ぶり。聖光学院と同校を率いる斎藤智也監督はともに夏の甲子園で節目の通算20勝を達成した。

 聖光学院は背番号10の左腕小林剛介(3年)が先発し、初回に先制点、4回に追加点を許したが、いずれも最少失点で切り抜けた。

 打線は中盤以降につながり、試合の流れを引き寄せた。4回、先頭打者の高中一樹(2年)が左越え二塁打で出塁すると、犠打で三塁に進み、内野ゴロの間に生還、1点を返した。好守でピンチをしのいだ直後の5回は2死二塁から、高中が左越えに2点本塁打を放ち3―2と逆転に成功。8回には三好元気(2年)のソロ本塁打が飛び出した。

 守備は無失策で好プレーを連発。5回途中から2番手で救援したエース佐山未来(3年)は走者を背負いながらも無失点に抑え、リードを守り切った。

 県勢の夏の甲子園の通算成績は36勝59敗となった。

 想定通りの展開

 聖光学院・斎藤智也監督 考えていた通りのゲーム展開だった。下級生の援護射撃が大きかった。次の相手は対戦経験がある。やり応えのある戦いになる。

 頂点へまず1勝

 聖光学院・赤堀颯(はやと)主将 夏の頂点へ駆け上がっていく上で、まず一つ勝てて良かった。上まで登るという気持ちで最後まで勝ち残れるようやっていきたい。

 次は14日・横浜戦

 聖光学院は大会第9日の14日に行われる2回戦第1試合(午前8時開始予定)で、春夏合わせ5度の優勝経験がある横浜(神奈川)と対戦する。聖光学院と横浜のカードは夏の甲子園で2度目。2008(平成20)年の第90回大会は準々決勝で戦い、1―15で敗れた。

 県勢の神奈川県勢との対戦成績は6戦全敗(春は2戦全敗)で、聖光学院に初勝利が懸かる。

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