2年生コンビ躍動!5年ぶり白星 夏の甲子園、高中と三好導く

 
【日大三―聖光学院】5回裏聖光学院2死二塁、逆転の2点本塁打を放ちホームインする高中(右)を迎える赤堀〈6〉ら=甲子園

 夏の甲子園に聖光ナインの笑顔が帰ってきた。9日の第104回全国高校野球選手権大会1回戦で聖光学院が日大三(西東京)を破り、夏の甲子園で5年ぶりの白星を手にした。リードを許す展開から2年生の活躍で鮮やかな逆転勝利。聖光が"日本一"に向け、最高のスタートを切った。

 2度の優勝経験がある強豪日大三との対戦は、2012(平成24)年の第94回大会で聖光が2―1で勝利して以来。大会第4日の1回戦第2試合はその時と全く同じ日程となった。10年前の再現を狙った試合、攻守に活躍したのが2人の2年生だった。

 「2人が打って、まさか試合を決めるとは思わなかった」。斎藤智也監督も驚く活躍を見せたのが、2番打者の高中一樹と4番を任せられた三好元気。1点を追う5回に高中が逆転の2点本塁打を放つと、終盤の8回には三好がリードを広げるソロ本塁打。守備でも二塁を守る高中が日大三の打球を冷静にさばき、右翼手の三好は本塁への好返球で犠飛を防ぐなど躍動した。2年生でスタメンに入り「3年生の夏を終わらせない」との一心で試合に臨んだという2人。チームを引っ張る赤堀颯(はやと)主将(3年)も「2年生に助けてもらった。次の試合は3年生が引っ張っていきたい」と感謝を口にした。

 2年生の活躍もあり、聖光は夏の甲子園で節目の20勝を挙げ、2回戦に進んだ。ただ、快勝にも「頂点への山登りは始まったばかり。どんな展開でも負けないようにしたい」(赤堀主将)とナインに気の緩みはない。目指す頂点へ向け、次戦は再び強豪の横浜(神奈川)と対戦する。夏の甲子園で県勢は、神奈川勢に過去6戦6敗と相性が悪いが、斎藤監督は「横浜は練習試合でも戦ったことがある。やり応えのある戦いになる」と闘志を燃やした。

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