聖光・斎藤監督、横浜・村田監督が2回戦へ意気込み 夏の甲子園

 
(写真左)「上位打線を警戒している」と話す聖光学院・斎藤監督(写真右)「守りから攻撃につなげたい」と話す横浜・村田監督

 1回戦で日大三(西東京)に4―2で勝利し、5年ぶりに初戦を突破した聖光学院。次戦は、大会第9日の14日、2回戦第1試合(午前8時開始予定)で横浜(神奈川)と対戦する。

 聖光学院の斎藤智也監督と横浜の村田浩明監督はオンラインでそれぞれ取材に応じ、意気込みや相手チームの印象などを語った。

 ―初戦を振り返って。
 斎藤「試合中に一喜一憂することなく戦った事が、逆転につながった。ベンチの雰囲気が良く、今年のチームを象徴していた」
 村田「4安打でよく4点取れた。苦しい試合を乗り越えてさらに成長できた」

 ―相手校の印象は。
 斎藤「非常に仕上がりが充実している。上位打線がしっかり振ってくるので警戒しないといけない」
 村田「チームワークが良く、打撃も活発。しっかり準備して戦い抜きたい」

 ―理想の試合展開は。
 斎藤「できるだけ最少失点で抑えて、3点は取らないと勝ち目はない」
 村田「まずは守備を徹底的にやって、守りから攻撃につなげたい」

 ―警戒する選手は。
 斎藤「エースの杉山遥希選手はコントロールとリズムが非常に良い。攻撃面では1番の緒方漣選手をいかに出塁させないかが重要になる」
 村田「1番の赤堀颯(はやと)選手が勢いづいたら流れに乗ってしまう。山浅龍之介選手も素晴らしい打者。しっかりマークしたい」

 ―鍵を握る選手は。
 斎藤「前回は安田淳平の調子が悪かった。スイッチが入ると攻撃が変わるので、奮起に期待したい」
 村田「バッテリーを中心に何とか我慢しながらアウトを取ることがポイント。打線は緒方がどれだけやってくれるかが鍵を握る」

 ―2回戦への意気込みを。
 斎藤「県勢は神奈川県勢にまだ1勝もしていない。ついに壁を破るときが来た。強く意識してやっていきたい」
 村田「1回戦は甲子園球場の雰囲気に少しのまれた選手もいた。次はしっかりと地に足をつけて、横浜野球をぶつけていきたい」

 緒方、打線に勢い エース杉山、盤石

 横浜は春夏合わせて5度の優勝を誇る甲子園の常連校。神奈川大会決勝でサヨナラ勝ちし、勢いそのままに甲子園に乗り込んだ。

 犠打を駆使した手堅い攻撃で神奈川大会の全7試合を戦った。打線の鍵を握るのは1番の緒方漣(2年)。打率は5割超え、四死球6と選球眼も優れている。リードオフマンとしての働きを見せながら、チーム2番目の7打点と勝負強さも兼ね備える。

 140キロ近い直球と鋭いスライダーが武器のエース左腕杉山遥希(同)は、神奈川大会で27回1/3を投げ3失点。右腕の鈴木楓汰(同)や田高康成(3年)も安定感があり、チーム防御率は0.69と驚異の数字を残した。

 甲子園の1回戦では、緒方が先制の適時二塁打で流れを引き寄せ、先発した杉山が6安打2失点で完投。軸となる2選手の活躍で、三重に4―2で勝利した。

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