聖光学院、初の4強進出 福島県勢51年ぶり、20日・仙台育英戦

準々決勝 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
九州学院 |
1 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
1 |
0 |
0 |
5 |
聖光学院 |
5 |
0 |
0 |
4 |
0 |
1 |
0 |
0 |
X |
10 |
第104回全国高校野球選手権大会は第12日の18日、兵庫県の甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、本県代表の聖光学院は10―5で九州学院(熊本)に打ち勝ち、初の準決勝進出を果たした。県勢の4強入りは1971(昭和46)年の第53回大会で準優勝した磐城以来51年ぶり2度目。大会第13日の20日に行われる準決勝は、いずれも優勝経験のない仙台育英(宮城)―聖光学院、近江(滋賀)―下関国際(山口)の組み合わせに決まった。聖光学院は県勢、東北勢として春夏通じて初の全国制覇まであと2勝に迫った。
聖光学院は好調な打線が13安打と攻め続け、小技も絡め2桁得点を奪った。初回に1点を先制されたが、その裏に中前打とバントヒット、犠打で1死二、三塁の好機をつくり、三好元気(2年)の左翼線への2点適時二塁打ですぐさま逆転に成功。この回は後続もバントヒットなどでつなぎ、生田目陽(はる)(3年)が中前適時打を放つなど打者一巡の猛攻で計5点を挙げた。
4回は高中一樹(2年)、安田淳平(3年)、三好、山浅龍之介(同)の4連打で4点を追加。リードをこの試合最大の8点差に広げ、試合を決定づけた。
4試合連続の登板となった先発のエース佐山未来(同)は10安打を浴びながらも、132球の熱投でマウンドを守り切った。
聖光学院は全国制覇の経験がある日大三、横浜、敦賀気比の3校を破った勢いそのままに、夏の甲子園9度出場の強豪・九州学院を撃破。県勢としても初の1大会4勝で、節目の春夏通算50勝を飾った。
東北勢同士初の準決勝
聖光学院は休養日を挟んだ20日の準決勝第1試合(午前9時開始予定)に登場し、3年ぶり29度目の出場で過去2度の準優勝がある仙台育英(宮城)と対戦する。東北勢同士の準決勝は夏の甲子園で初めて。東北勢いずれか1校の決勝進出が確定したため、深紅の大優勝旗の「白河の関越え」にも期待が高まる。
聖光学院と仙台育英は現チームになってから東北大会でも対戦がなく、準決勝が公式戦初顔合わせ。東北勢2校の4強進出は2013年の日大山形と花巻東(岩手)以来9年ぶり。
次戦も思い切りいく
聖光学院・斎藤智也監督 良い試合の入りができた。今回最低でも乗り越えたかったベスト8の壁を突破できた。相手に不足はないので次も思い切りいきたい。
先制されても動じず
聖光学院・赤堀颯(はやと)主将 初回に先制されたが動じず、ただひたすらにボールに集中して勝利をつかんだ。とにかく負けなくて良かった。次も命を懸けて戦う。
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