磐城ナイン、再び手にした『夢舞台』 甲子園・交流試合に決意

 

 一度は消えた夢舞台への扉が開かれた―。昨年10月の秋季東北大会で8強入りし、21世紀枠として46年ぶり3度目の選抜高校野球大会(センバツ)出場を決めていた磐城。交流試合開催の吉報に、岩間涼星主将(3年)は「自分たちのために動いてくれた関係者に感謝したい。戦う以上は勝って終わりたい」と決意をにじませた。

 ぶつけようのない悔しさを味わった3カ月間だった。新型コロナの感染拡大で3月11日に選抜大会出場が消えた。夏の甲子園大会と地方大会に気持ちを切り替えたが、5月20日に中止が決定。部活動も制限される中、ナインは黙々とバットを振り続けてきた。

 県高野連は7月から8月上旬にかけて地方大会の代替大会を開催する見通しだ。このまま順調に進めばチームは代替大会を経て甲子園のグラウンドに立つ。エースの沖政宗選手(3年)は「小さな頃から甲子園を目指してきた。チーム一丸となって強豪に挑みたい」と語り、1回戦で敗れた1974(昭和49)年の選抜大会の雪辱も誓った。

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