センバツ、21世紀枠の只見初選出 福島県勢2校、聖光は6度目

 
(写真上)雪景色の校舎の前で21世紀枠での選出を喜ぶ只見ナイン(写真下)4年ぶり6度目のセンバツ出場が決まり喜ぶ聖光学院ナイン

 第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)の出場32校を決める選考委員会が28日、オンラインを併用して開かれ、只見が21世紀枠で、聖光学院が東北枠で選出された。只見は春夏通じて初の甲子園。聖光学院は4年ぶり6度目のセンバツ出場で、夏を合わせれば22度目となる。

 1976年創部の只見は、昨秋の県大会で春夏秋を通じて初の8強入り。部員数が少ないながら粘り強い野球で快進撃を見せた。只見町は豪雪地帯で、室内練習場はなく、グラウンドを使えない冬期間は駐輪場や通路などで工夫して練習している。雪国のハンディに負けずに野球に取り組む姿勢などが評価された。

 長谷川清之監督は「雪国はハンディになるが工夫や気持ち次第で変えることができる。新しい伝統を築いていきたい」と述べ、吉津塁主将は「モットーである全力疾走を徹底し、見ている人を元気にするプレーをしたい」と意気込みを語った。

 聖光学院は夏の甲子園連続出場が途切れ、新チームで臨んだ昨秋の県大会を3年ぶりに制覇。東北大会では東奥義塾(青森)、能代松陽(秋田)、青森山田を下して決勝に進出。花巻東(岩手)に1―4で敗れたものの準優勝となり、有力視されていた。

 斎藤智也監督は「『選ばれる』との信念を持って知らせを待った。泥くさく粘り強い野球をする。初戦の第1打席からどんどん振れる雰囲気づくりをしていきたい」と強調。赤堀颯主将は「日本一を掲げ、どのチームにも負けない唯一無二のチームづくりをしてきた。一球一球こだわり、打ち勝ちたい」と力を込めた。

 会津地域からの甲子園出場は、59年にセンバツ出場を果たした会津以来63年ぶり。本県からの21世紀枠での選出は2001年の安積、13年のいわき海星(現小名浜海星)、20年の磐城に続き4校目となる。

 組み合わせ3月4日

 組み合わせ抽選会は各校主将がリモートで参加し、3月4日に開かれる。

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