センバツ頂点目指す、明秀学園日立 喜多方出身のエース猪俣選手

 
明秀学園日立のエース猪俣さん=2021年11月、秋季関東大会

 第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)に出場する明秀学園日立高(茨城県)で、喜多方市山都町出身の猪俣駿太選手(17)=喜多方一中卒=はチームを引っ張るエースの役割を果たしている。「仲間と一緒に頂点を目指す」とあこがれの舞台に向け、日々練習に励んでいる。

 猪俣選手は昨年秋の茨城県大会と関東大会に出場し、投打で活躍。エースとして7試合で先発し、5試合で完投。打者としては2本の本塁打を放つなどし、関東大会初優勝に貢献した。

 選抜高校野球大会の出場校が1月28日に発表され「より気持ちを引き締めて練習をやろうと思った」と猪俣選手。冬の間は「球速アップ、球の切れを増すためのトレーニングを続けてきた。これからは練習の質を高め、本番に臨みたい」と、自信をのぞかせる。

 喜多方では会津喜多方リトルリーグ、喜多方ボーイズで硬式野球に打ち込んだ。プロを目指し、光星学院高(現・八戸学院光星高)監督時代に巨人の坂本勇人選手を育てた金沢成奉監督が率いる明秀学園日立高に進学した。親元を離れ、寮生活をしながら厳しい練習で力を付け、エースに成長した。

 最速142キロの速球に加え、フォークなど多彩な変化球で相手打線を抑え込む。チームは強打者がそろい、秋季大会では本塁打を量産した。投手陣も層が厚い。甲子園では組織野球を徹底し、ルールを守り、みんなから応援されるチームとして「真の日本一」を目指す。

 猪俣選手は「秋の大会はほとんど先発だったが、ほかの投手が先発した場合でも、ピンチの場面で押さえられるように、準備をしていきたい」と意気込む。

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