聖光学院先発・高坂、再起のマウンド 甲子園の雪辱を胸に粘投
「試合のペースをつくれて自信になった」。聖光学院の先発高坂右京(3年)は6回途中まで1失点と粘投。再起への気持ちがこもった64球だった。
春のセンバツ大会2回戦東海大相模(神奈川)戦で先発したが制球が乱れ、6失点と悪夢の初回途中降板。敗戦の責任を感じ、投げることが難しい時期もあった。この試合はセンバツ以来の公式戦先発マウンド。初回に先制点を奪われたがあの時のようには崩れない。「冷静に。冷静に」。落差のあるカーブを武器に後続を打ち取り、最少失点でエースにつないだ。
四死球0の投球にも自信を深めた高坂。見据えるのは甲子園での雪辱だ。