東日大昌平、中盤の長打生かし『逆転』 磐城...痛恨の3併殺打

 
【磐城―東日大昌平】7回裏東日大昌平2死二、三塁、ランニング本塁打で生還する水戸部=白河グリーンスタジアム

 第71回春季東北地区高校野球県大会第2日は18日、郡山市のヨーク開成山スタジアムと白河グリーンスタジアムで1回戦5試合が行われた。東日大昌平は磐城を7―2で下し、同支部対決を制した。日大東北は白河旭に7―0で7回コールド勝ち。昨年春の優勝校聖光学院は会津に9―2で快勝した。第3日の19日はヨーク開成山スタジアムと白河グリーンスタジアム、あいづ球場(会津若松市)で1回戦6試合が行われる。

 東日大昌平・水戸部「恩返し」のランニング本塁打

 東日大昌平が中盤の長打を得点に結びつけ逆転勝ちした。磐城は3併殺打と好機を逸した。

 7回のランニング本塁打が試合を決定付けた。東日大昌平の水戸部稜希(3年)は「素直にうれしい。仲間や監督に感謝したい」と周囲への感謝の思いを口にした。

 2死二、三塁から、スライダーを外野へはじき返した。一塁ベースを蹴り、磐城の野手が捕球に手間取る様子を察知すると、スピードを上げて一気にホームへ。公式戦初となるランニング本塁打。ホームを踏むと何度もガッツポーズをして喜んだ。

 感謝の言葉には理由がある。昨秋の大会後、試合中に膝を負傷。「チームの役に立っていないのではないか」と悩み、完治後も練習に戻れず野球から遠ざかった。

 監督の言葉に背中を押され、チームに復帰したのは約2カ月後。復帰するとメンバーが温かく受け入れてくれた。その経験があったからこそ「野球で恩返ししたい」と水戸部は話す。ホームランボールを握りしめながらチームのために戦うことを改めて誓った。

 【5月18日の試合結果】春季高校野球福島県大会・第2日

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