若松商・エース荒井『完封』...ピンチで連続三振 湯本に6-0
第71回春季東北地区高校野球県大会第2日は18日、郡山市のヨーク開成山スタジアムと白河グリーンスタジアムで1回戦5試合が行われ、着実に得点を重ねた若松商が、エース荒井の完封で湯本を退けた。
10奪三振で完封勝利した若松商のエース荒井駿成(3年)は「本調子ではなかったが、いい球がいった」と喜んだ。
左横手から繰り出す伸びのある直球に、スライダーとチェンジアップを織り交ぜ三振の山を築いた。
終盤の粘りがカギだった。昨秋の県大会2回戦では8、9回に打ち込まれ、2点のリードを守れなかった。しかしこの日は7回一死三塁、8回無死三塁のピンチもともに連続奪三振で切り抜けた。
1月に足の小指を骨折し、冬場は下半身強化に代えて手首を鍛えた。球の切れが増して伸びも加わり、この日の好投につながったという。安定感が増したエースに、田中巨人監督も「踏ん張りどころで頑張ってくれた」と笑みをこぼした。
持ち味は「ピンチでも怖がらずコースに投げられる」と話す強心臓だ。2年春から背番号1を付け、経験も豊富。「みんなと一緒に頑張っていきたい」とこの春をさらなる成長の季節にするつもりだ。