有観客悩む福島県高野連 春季高校野球県大会、2年ぶり開催へ

 

 会津若松市のあいづ球場をメイン球場に、15日に開幕する第73回春季東北地区高校野球県大会は、日程や球場を調整して2年ぶりの開催に向けて動きだした。あいづ球場で行われる準決勝、決勝は観客を入れる方針だが、流動的な面も多く、関係者は新型コロナウイルスの感染状況などを見定めた大会運営に頭を悩ませる。

 「準決勝以降、観客を入れて開催したいが、コロナの感染状況が見通せないのではっきりと申し上げられない」。7日に同市で開かれた組み合わせ抽選会で、県高野連の木村保理事長は現状を吐露した。

 あいづ球場では当初、1回戦から準々決勝まで計7試合が組まれていた。だが同市を中心に感染確認が相次ぎ、部活動にも影響が出ていることから、連盟は準々決勝までメイン球場を使わない対応に踏み切った。

 また1回戦から観客を入れる予定も変更。支部予選と同様、控え部員と各家庭の保護者2人までに限定することになった。

 準決勝以降は現時点で有観客の方針だが、木村理事長は今後の感染状況次第で日程や球場の変更、無観客に加え、中止の可能性にも言及。「基本的には(試合を)やりたいが、できる限り早く方針を決める」とする。

 支部予選では新型コロナの影響による出場辞退で、公式戦の経験が積めない学校があった。県大会に出場する学校の監督は「体調不良者が出たら正直、穏やかではない。感染者が出ずに全試合を終えることが大事。その上で一戦一戦を戦っていきたい」と願った。

 【 組み合わせ 】春季東北地区高校野球「福島県大会」

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