学法石川、コールドで日大東北破る 1番・権守「神懸かり」快音

 
【学法石川―日大東北】6回裏学法石川、左翼へ本塁打を放った権守=信夫ケ丘球場

 第73回春季東北地区高校野球県大会の後期日程が20日、始まった。信夫ケ丘球場(福島市)と白河グリーンスタジアム(白河市)で準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決まった。学法石川は9―2の7回コールドで日大東北を破り、聖光学院は4―0で光南との投手戦を制した。21日は休養日。22日はメイン球場のあいづ球場(会津若松市)に移り、準決勝2試合が行われる。午前10時から学法石川―東日大昌平、午後0時30分から磐城―聖光学院。

 学法石川・権守「勢いをつけられた」

 学法石川の「かみ」のバットが火を噴いた。チーム最多4安打と打棒を振るった学法石川の権守(ごんのかみ)玲皇(れお)(2年)は「1番打者はチームの顔。勢いをつけられた」と汗を拭った。

 「流れをつくらないといけないのに見逃し三振。あれでは駄目」。第1打席の反省をその後の打席で生かした。積極性を取り戻したリードオフマンは次々と快音を響かせ「くじけずに打席に立った証拠だろう」と佐々木順一朗監督をうならせた。

 ハイライトは第4打席。2点差に詰め寄られた6回に先頭打者として打席に立つと、最初のストライクを強振した。「いったと思った」。打った瞬間本塁打を確信する会心の当たりで、応援席がある一塁ベースを回るとガッツポーズ。「サポートしてくれる3年生の分まで気持ちを込めた」一打だった。

 権守を1番打者に据える理由を指揮官は「足もあるんだけど、何より『かみ』が入っている名字がいい。あいつが打つとなぜか(流れに)乗るんだ」と冗談交じりに明かす。「迫られたけど(本塁打で)突き放せた」と満足げな権守。名字にかけられた期待を上回る活躍だった。

 【5月20日の試合結果】春季高校野球福島県大会・第4日

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