春季高校野球県大会の組み合わせ決定 開幕は5月14日

 

 第74回春季東北地区高校野球県大会の組み合わせ抽選会は6日、須賀川市で開かれ、出場25校の対戦カードが決まった。上位3校は、6月7日からあづま球場(福島市)とヨーク開成山スタジアム(郡山市)で行われる東北大会に出場する。

220507k-haru1-2.jpg(須賀川市で行われた抽選会)

 大会は14日に開幕する。白河市の白河グリーンスタジアムをメイン球場に、あいづ球場(会津若松市)とみちのく鹿島球場(南相馬市)の計3球場で行われる。日程は前期が14、15日、後期が19~22日。21日の準決勝と22日の決勝、3位決定戦は白河グリーンスタジアムで行う。決勝は正午試合開始予定。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、観客数は各球場収容人数の半数を上限に受け入れる。県独自の重点対策が終了する16日以降の上限については今後決める。開会式は行わず、大きな声を出しての応援やブラスバンドの入場はできない。控え選手や保護者による太鼓などの使用、チアリーディング部による応援は認める。

 県大会の上位3校が出場する東北大会は、新型コロナウイルスの影響で2020(令和2)年から2年連続で中止となっており、今回が3年ぶりの開催となる。

 Bブロック、会津学鳳の躍進なるか Cブロック、光南勝てば日大東北戦

 【展望】支部予選を勝ち上がった代表校23校にセンバツ出場の聖光学院と只見を加えた計25校が東北大会の切符を争う。

 Aブロックには、いわき支部を制したいわき光洋と昨春準優勝で県南支部優勝の学法石川が入った。昨夏4強の福島成蹊にも期待がかかる。

 Bブロックには、春の県大会連覇を目指す聖光学院が入った。会津支部初優勝の会津学鳳と、県北、県中の各支部第2代表の福島商と尚志が上位を狙う。

 Cブロックは、昨夏優勝の日大東北に準優勝の光南、相双支部を制したふたば未来、県北支部第3代表の福島東など実力校がそろった。

 Dブロックは、センバツを経験した只見と昨秋準優勝の東日大昌平が初戦で激突する。県北支部で初優勝した学法福島も実力は十分だ。

 大会は堅守が光り昨秋の県大会を制した聖光学院を軸に進みそうだが、各チームは冬を越えて成長しており、夏に向けた戦いぶりに注目が集まる。(副島湧人)

 聖光、隙ないチーム

 県大会では、選抜高校野球大会に出場した聖光学院と只見の2校が登場する。春の県大会2連覇が懸かる聖光学院の斎藤智也監督は「センバツ出場後はプレーが甘くなったりするが、主将がチームを引き締めて隙が見えない。一戦一戦しっかり戦って東北大会に出たい」と意気込んだ。

 21世紀枠で初の甲子園を経験した只見。鈴木宏睦部長は「選手の気持ちは切れていない。支部予選に出られなかった分、実戦経験は少ないが、胸を借りるつもりで戦いたい」と語った。

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