女子マネ、ノッカーで公式戦デビュー 会津学鳳高・黒森陽香さん

 
試合前会津学鳳ナインにノックを打つ黒森さん

 白河市の白河グリーンスタジアムで15日に行われた春季東北地区高校野球県大会2回戦の会津学鳳―福島商の試合前、会津学鳳女子マネジャーの黒森陽香さん(1年)がノッカーとして"公式戦デビュー"した。初めてユニホームに袖を通したという黒森さんは「グラウンドに立てるのがうれしかった」と軽快にノックを打ち込んだ。

 黒森さんは小学2年からソフトボール、会津学鳳中では軟式野球に打ち込んだ。高校でも中学校のメンバーと野球をしたいと考え、中高一貫のため昨年10月に高校野球部にマネジャーとして早期入部した。

 皆川俊哉監督は黒森さんの入部間もなく、練習でノッカーを務めることを提案。「(中学野球部で)いいスイングをしていたので、もったいないと思った。チームのためにやってほしいとお願いした」。黒森さんは「チームの役に立てたらうれしい」と引き受けた。

 チームは試合で惜しくも敗れたが、黒森さんはスタンドで太鼓をたたくなどしてナインにエールを送った。今後に向け「ノックの精度を上げ、いろんな打球を打てるようにしたい」と話した。県高野連によると、女子マネジャーがノッカーを務めることは一律に認めているわけではない。今回は同校からの申請を受け、チーム事情などを検討した結果、認めたという。

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