学法石川、接戦で真価 粘り強く中盤集中打

 
【学法石川-いわき光洋】6回裏学法石川2死一、三塁、上野が右前打を放ち追加点を挙げる=白河グリーンスタジアム

 ◇春季東北地区高校野球福島県大会・第3日(19日・白河グリーンスタジアムほか準々決勝4試合)

春季高校野球福島県大会準々決勝

 【評】学法石川が逆転でいわき光洋を退けた。4回2死満塁から代打本郷の左前適時打で追い付くと、6回は3安打を集中して勝ち越した。いわき光洋は8回に1点差に詰め寄る粘りを見せたが、及ばなかった。(小山璃子)

 上野「つなぐ打撃を意識」

 昨年の秋季県大会3位決定戦と同カード対決を学法石川が制した。序盤にリードを許したが、相手に食らいつく選手たちに佐々木順一朗監督は「粘り切れるようになった」とたたえた。

 2点を追う4回に代打本郷翔大(2年)の左前適時打で追い付くと、6回には倉田春也(3年)の内野ゴロの間に三走の黒川凱星(同)が生還して勝ち越し。続く上野洸明(同)の右前適時打で突き放した。上野は「つなぐ打撃を意識した。チームに貢献できてうれしい」と振り返る。

 接戦をものにし、ベスト4入りを果たした学法石川ナイン。佐々木監督は「どのような試合になっても、受け止める力が付いた」と評価する。貴重な適時打が「自信につながった」という上野は次戦に向け「一打席一打席を大切にしていきたい」と意気込んだ。

 光洋、追撃あと一歩

 「絶対に勝つつもりだったが、気持ちで負けてしまった」といわき光洋の佐藤楓太(2年)は試合後、悔しさをにじませた。

 3回1死二、三塁の好機で打席に立つと「外角の直球を狙っていた」と中犠飛を放ち、先制点を呼び込んだ。普段より10~20グラム軽いバットを使い、前の試合に比べて打撃の調子は上向きだったという。

 6回に勝ち越しを許したが、8回に1点差まで詰め寄る粘りを見せた。夏に向け佐藤は「鉄壁の守備を意識し、チームの気持ちを一つに甲子園を目指したい」と誓った。

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