６９回春季東北地区高校野球大会は８日、あづま球場（福島市）とヨーク開成山スタジアム（郡山市）で開幕する。本県開催は７年ぶり。東北６県の各県大会を勝ち抜いた１４校が１２日までの４日間、熱戦を繰り広げる。

　県勢は第１代表の聖光学院、第２代表の光南、第３代表の学法石川が出場する。

　初日の８日は１回戦６試合が行われ、県勢は代表３チームが登場する。学法石川はあづま球場の第１試合（午前９時開始予定）で弘前聖愛（青森第２代表）、聖光学院は同球場の第２試合（午前１１時３０分開始予定）で盛岡大付（岩手第２代表）とそれぞれ戦う。光南はヨーク開成山スタジアムの第１試合（午前９時開始予定）で東北（宮城第２代表）と対戦する。

　決勝は１２日にあづま球場で行われる予定。両球場とも有観客で行われる。収容人数は上限３０００人。

　聖光学院、守りからリズム

　春の県大会優勝は２年連続１２度目、全４試合を５失点に抑える投手力、堅守が光った。２０１８年春以来の東北大会制覇を狙う。
　県大会では、投手陣は安定感抜群の佐山未来（３年）を中心に小林剛介（同）、小松桜吏（２年）が投げた。戦況に応じて起用し、強豪打線をかわしたい。

　打線は序盤から隙のない攻撃で得点を重ねた。東北大会も安田淳平、赤堀颯（はやと）（３年）を軸に流れをつくる。調子が上がってきている高中一樹、三好元気の２年生コンビ、県大会からスタメン入りした三田寺大吾（３年）にも注目が集まる。

〈部長〉横山　博英
〈監督〉斎藤　智也
　投　佐山　未来〈３〉　栃木・大谷　　右右
　捕　山浅龍之介〈３〉　宮城・東向陽台右左
　一　伊藤　遥喜〈３〉　大阪・摂津一　右左
　二　高中　一樹〈２〉　愛知・日進西　右右
　三　生田目　陽〈３〉　浅　川　　　　右右
◎遊　赤堀　　颯〈３〉　京都・長岡　　右右
　左　嶋田　怜真〈３〉　神奈川・城山　右右
　中　安田　淳平〈３〉　東京・篠崎　　右左
　右　三好　元気〈２〉　神奈川・東高津右右
　補　小林　剛介〈３〉　神奈川・菅田　左左
　〃　小松　桜吏〈２〉　宮城・村田二　右左
　〃　杉山　由朗〈２〉　愛知・日比津　右左
　〃　清水　道太〈３〉　　泉　　　　　右右
　〃　三田寺大吾〈３〉　茨城・那珂一　右右
　〃　古宇田　来〈３〉　東京・修徳　　右右
　〃　大槻　俊斉〈３〉　静岡・長岡　　右右
　〃　金子　湧貴〈３〉　埼玉・本庄南　左左
　〃　狩野　泰輝〈３〉　桃　陵　　　　右右
　〃　田口　光禎〈３〉　東京・千登世橋右左
　〃　斎藤　心平〈３〉　梁　川　　　　右右
記録員梅川　　輝〈３〉　東京・立川五

　光南、接戦で勝負強さ

　６年ぶり５度目の出場。県大会は４試合中２試合で２点差以内の接戦をものにしている。

　１番二瓶公太（３年）の出塁率は５割と高く、３番小林貫大（３年）、４番金沢太陽（同）の勝負強い打撃を軸に途切れにくい打線になった。

　投手陣も県大会で成長。春季大会前は四球などから崩れる場面もあったエース小林は、ピンチでも逃げない投球を実現。計１７回を投げ、防御率は０のままだ。

　東北大会でも強豪相手にロースコアの試合に持ち込み、好機を逃さない光南の野球を実現したい。

〈部長〉佐藤　文彦
〈監督〉渋谷　武史
　投　小林　貫大〈３〉　白河南　　右左
　捕　湯田　嵐士〈２〉　田　島　　右右
　一　金沢　太陽〈３〉　白河中央　右右
　二　江尻　歩夢〈３〉　白河・東　右右
　三　渡部麟之介〈３〉　田　島　　右右
　遊　湯沢　一颯〈３〉　　泉　　　右右
　左　二瓶　公太〈３〉　ひらた清風右右
　中　渡辺　柊也〈３〉　須　釜　　右右
　右　石本　星空〈３〉　大　信　　右左
◎補　鈴木　太陽〈３〉　白河中央　右右
　〃　藤田　　海〈３〉　白河・東　右右
　〃　宗形　一平〈３〉　須賀川二　右左
　〃　西野　修生〈３〉　白河南　　右右
　〃　岸波　航大〈３〉　棚　倉　　右右
　〃　円谷　琉希〈３〉　大　信　　右右
　〃　島田　祥吾〈２〉　西郷一　　右左
　〃　和知　遥人〈３〉　表　郷　　右左
　〃　石川　凱斗〈３〉　泉　崎　　右右
　〃　君島　　晴〈３〉　舘　岩　　右右
　〃　甲賀　洋舟〈３〉　棚　倉　　右右
記録員長久保　季〈３〉　東　北

　学法石川、打撃陣に爆発力

　県大会のチーム打率は２割９分８厘にとどまったが、爆発力は十分にある。

　１番権守（ごんのかみ）玲皇（れお）（３年）と４番上野洸明（こうめい）（同）はともに打率４割６分２厘、出塁率は６割前後の成績を残した。上野は長打率も高く、主砲の貫禄を見せる。根本剛希（２年）は３位決定戦で追いつかれた直後の九回に勝ち越し打を放つ勝負強さを発揮した。

　準決勝以外の３試合で先発したエース遠藤愛斗（３年）は１７イニング以上を投げ自責点は４、与えた四死球は２と試合の流れをつくった。４試合すべて継投し、二上、阿部竜らが好投した。

〈部長〉伊東　美明
〈監督〉佐々木順一朗
　投　遠藤　愛斗〈３〉　　塙　　　　　右右
　捕　保科　寛大〈３〉　東京・八王子一右右
　一　阿部　竜也〈３〉　東京・清泉　　左左
　二　伊藤　和哉〈２〉　宮城・岩切　　右左
　三　上野　洸明〈３〉　埼玉・飯沼　　右左
◎遊　黒川　凱星〈３〉　千葉・朝日ケ丘右右
　左　権守　玲皇〈３〉　茨城・明光　　右右
　中　根本　剛希〈２〉　石川義塾　　　右右
　右　倉田　春也〈３〉　東京・横山　　右右
　補　二上　心明〈３〉　宮城・古川南　右右
　〃　阿部　琉乃〈３〉　岩手・金ケ崎　右右
　〃　森田　潤也〈３〉　白河二　　　　右左
　〃　本郷　翔大〈２〉　千葉・轟町　　右右
　〃　志賀　　碧〈３〉　石川義塾　　　右右
　〃　松山　拓未〈２〉　中村二　　　　右右
　〃　菊池颯太朗〈３〉　西郷一　　　　右右
　〃　菊地　翔太〈３〉　茨城・千波　　右左
　〃　桑山　凱斗〈３〉　神奈川・名瀬　右右
　〃　小野　大惺〈３〉　千葉・高柳　　右両
　〃　柴田　陽基〈３〉　猪苗代・東　　右右
記録員鈴木　風成〈３〉　石川義塾
　〃　浅葉　大輝〈３〉　神奈川・馬堀
　〃　鈴木　花華〈２〉　石　川