光南に"東北"の壁...打線猛攻に屈する 春季東北高校野球

 
【東北―光南】試合終了後、スタンドへのあいさつに駆け出す光南の選手たち=ヨーク開成山スタジアム

 第69回春季東北地区高校野球大会は8日、県内2球場開幕し、本県第2代表の光南は東北(宮城第2代表)に1―11でコールド負けした。

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 【評】光南は序盤から東北打線を抑えられず、コールド負けを喫した。先発小林が2回2死満塁から連打を浴び4失点。5回にも5点を失った。打線は5回2死二塁から二瓶の右越え二塁打で1点を返すにとどまった。(小野原裕一)

 悔し涙、夏へ見据え

 完敗の内容に、試合終了後にスタンドへのあいさつに駆け出す光南の選手らは無念の表情を浮かべた。5回を被安打11の11失点と打ち込まれたエース小林貫大(かんた)(3年)は「生命線のスライダーが打たれ、(ストライク)ゾーンで勝負にいった球をはじき返された」と悔しさをにじませた。

 初回を3人で打ち取る上々の立ち上がりだった。しかし2回2死一、二塁の場面で守りにミスが出て満塁のピンチを迎えると、甘いボールを痛打された。先制点を許して一挙に相手に傾いた流れを最後まで止められなかった。

 県大会の全5試合で先発、中継ぎとして登板した小林。昨秋から背番号1をつける右腕は競った展開での粘投で勝ちを呼び込んできた。「全ての試合を無失点で切り抜けられるとは思っていない。9人全員で守り勝つ野球を追求する」。この日の悔し涙を、勝負の夏を見据えた貴重な糧としていく。

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