聖光、成長の県王者 斎藤監督「冬からの努力たたえたい」

 
春の県大会3連覇を決め、笑顔で応援席に向かう聖光学院ナイン=あいづ球場

 一冬を越えて成長し、福島県内では圧倒的な強さを見せつけた。21日に会津若松市のあいづ球場で行われた第75回春季東北地区高校野球県大会決勝で、3年連続13度目の優勝を果たした聖光学院。「目指すのは全国制覇」。高い目標を掲げるナインを突き動かしてきたのは、昨秋に味わった悔しさだった。

 「選手全員が結束して戦うという意識で練習してきた。大会を通じて少しずつ成長できた」。主将の高中一樹(3年)は夏に向けた大切な一戦を終え、新チームの歩みを振り返った。

 高中と主砲の三好元気(同)は昨夏の甲子園に出場し、春夏通じて初めてのベスト4進出に中心選手として貢献した。甲子園で先輩と一緒に戦う中、試合に臨む心構えを肌で感じてきた。三好は「先輩の考え方や思いを、自分や高中がメンバーに伝えている」と語り、先輩が持っていた強さの継承に心を砕いてきた。

 しかし新チームで挑んだ昨秋の東北大会は、勝てばセンバツ出場が有力となる準決勝で東北(宮城県)に敗れ、ナインは悔し涙を流すほどの挫折を経験した。

 この敗戦がチームを変えた。個人の技術はもちろん、チーム力を高めていく方針を全員で共有した。

 投手陣は星名竜真(3年)が上手投げから横手投げに転向するなどして戦力のバランスを重視。打撃面ではつなぐ野球を意識し、課題だったバントの練習に力を入れた。

 チームの立て直しに注力した高中は「負けないチームをつくった先に、日本一がある」と言い切る。冬の練習の成果もあり、今大会では投手陣が4試合で計4失点に抑えた。斎藤智也監督は「失点が想定よりも少なかった。冬から春にかけての努力をたたえてあげないと」と評価した。

 「東北大会は春の延長戦ではなく、夏の前哨戦との気持ちでワンランク上に成長してほしい」と指揮官。ナインは悲願の日本一を見据え、東北大会でさらなる進化を遂げるつもりだ。(八巻雪乃)

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