須賀川、只見と投手戦制す 1番・佐藤が"勝ち越し演出"

第67回秋季東北地区高校野球県大会第2日は12日、郡山市の開成山球場、いわき市のいわきグリーンスタジアムで1回戦5試合を行い、須賀川は3--2で只見に競り勝った。光南は4--3で帝京安積に9回サヨナラ勝ち。昨秋の県大会の王者日大東北は6--0で郡山商を、夏の福島大会で9連覇した聖光学院は9--0の7回コールドで安達をそれぞれ破った。会津は6--0で喜多方桐桜との会津勢対決を制した。大会第3日の13日は両球場にいわき市の平球場を加えた3球場で1回戦6試合を実施する。大会第4日の14日は3球場で2回戦8試合を行い、ベスト8が決まる。
ミスは鋭い洞察力や判断力でカバー
味方のミスは鋭い洞察力や判断力でカバーする。1点の重みが増す投手戦で須賀川のチームワークがわずかに勝った。
2--2の同点で迎えた8回1死。1番佐藤健太(2年)が低いライナー性の当たりを放ち、勝ち越しの好機を演出すると、続く1ストライクの場面で真価を発揮した。打席の矢内夏哉(同)に送られたサインはスクイズだったが、三走佐藤は矢内の様子から指示が伝わらなかったと感じてスタートを自重。その予想は的中した。仕切り直しての次の1球で矢内がきっちり三塁線に転がし、佐藤が決勝のホームを踏んだ。
大会前に軟投派左腕を想定して、100キロ前後に設定した打撃マシンで対策を練ったが、打線はわずか6安打にとどまった。その中で佐藤は打席の立ち位置を変えるなど工夫し2安打2得点の活躍。「いい判断ができたし、出塁する役割も果たせた」と胸を張った。
姉彩菜さん(21)は2011(平成23)年、夏の福島大会で準優勝した須賀川のマネジャー。勝利の女神ともいえる存在から入学後に、「甲子園に出場してほしい」と夢を託された。「東北大会、センバツを目指したい」。開眼したリードオフマンの目つきが一段と鋭くなった。
>>>> 《 9月12日の試合結果 》 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
◎―― いわきグリーンスタジアム ――◎
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須賀川、少ない好機に着実得点 一丸で只見破る | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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光南が9回にサヨナラ 帝京安積、一歩及ばず | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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会津・増井文が喜多方桐桜を完封 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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◎―― 開成山球場 ――◎
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聖光学院、投打がっちり 安達を7回コールド | |||||||||||||||||||||||||||||||||
(7回コールド)
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日大東北13安打で快勝 磯上、8回まで郡山商を無安打 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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