延長10回...湯本に『軍配』 須賀川に3-2、新妻勝ち越し打

 
【湯本―須賀川】延長10回表湯本1死二塁、新妻が勝ち越しの適時左前打を放つ=いわきグリーンスタジアム

 第69回秋季東北地区高校野球福島県大会第6日は23日、犠打を絡め、手堅く加点した湯本が3-2で須賀川を延長で下した。

 試合を決める好機は延長突入後、早々に訪れた。10回1死二塁、打席には湯本の新妻綾人(2年)。「狙っていた」内角の変化球を振り抜き二走を生還させる適時打で勝利をたぐり寄せた。

 追いついては追いつかれる、少しも油断できない一戦だった。相手投手はインコースをえぐるスライダーで、簡単に安打を与えなかった。新妻も鋭くコースを突く球に苦戦、初回は内野ゴロに倒れた。打席を重ね、狙い球を相手の決め球に絞った。「絶対に投げてくるなら、それをたたけばいい」

 迎えた10回の打席。初球からのスライダー。「これだ」。体の前方で捉え、左前に運んだ。打った瞬間、手のひらの感覚から、打球が外野に抜けていくことを確信した。

 「チャンスで1本出てほっとした」と頬を緩めた。勝負強い方ではないが、須賀川戦での2安打はいずれも得点につながった。

 「次戦も相手の隙を見つけ、勝ちたい」。夏の福島大会覇者聖光学院への勝利を誓った。

 【9月23日の試合結果】秋季高校野球福島県大会・第6日

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC、サイドチェンジに勝機 30日、アウェーで秋田戦