「秋季東北高校野球」13日開幕 福島県勢3校、センバツへ闘志

 
3年連続17度目の出場となる聖光学院

 第70回秋季東北地区高校野球大会は13日、福島市のあづま球場と郡山市のヨーク開成山スタジアムで開幕する。各県大会を勝ち抜いた18校が来春の「センバツ」出場を懸けて熱戦を繰り広げる。県勢は3年連続17度目出場の第1代表聖光学院、3年ぶり8度目の出場の第2代表光南、3年連続19度目出場の第3代表学法石川の3校が頂点を目指す。
 開会式は13日午前9時からあづま球場で行われ、聖光学院主将の矢吹栄希(2年)が選手宣誓する。決勝は18日午前10時から同球場で行われる予定。
 初日は開会式に続いて4試合が行われ、学法石川がヨーク開成山スタジアムの第1試合(正午開始予定)で山形第3代表の日大山形と対戦。聖光学院は同球場の第2試合(午後2時30分開始予定)で宮城第3代表の仙台南と対戦する。光南は14日、同球場の第3試合(午後2時30分開始予定)で山形第1代表の酒田南と対戦する。

 得点力高い打線

 【聖光学院】夏の甲子園出場は主将の矢吹栄希(2年)一人の新チームだが、県大会を危なげなく勝ち上がった。
 5試合中3試合でコールド勝ちと打線は得点力が高い。チーム打率は4割1分1厘。5試合で56安打を放ち、2回戦から決勝まで2桁安打。本塁打は2本と少なかったが、1番田野孔誠(同)ら打撃センスのある打者がそろう。
 投手陣は県大会で、2年の右腕衛藤慎也と左腕高坂右京が先発し、3失点と好投した。上石智也(同)は県大会で抑えに回ったが、東北大会では先発での起用も期待される。

 攻守の粘り光る

 【光南】粘り強い打線と堅実な守備で、3年ぶりの東北大会出場をつかんだ。
 県大会のチーム打率は2割6分1厘と低いが、試合終盤の好機で底力を発揮した。初戦をサヨナラ勝ち、2回戦の喜多方には延長15回の末に主将小野将吾(2年)の一打で制するなど勝負強さが光る。1番打者鈴木博登(同)、長打力のある中軸石井仁(同)が打線を引っ張る。
 投手陣は左上手のエース小椋瑠偉(同)が5試合全てに登板。走り込みで完投能力を備え、速度も変化球の鋭さも増し、2試合で完封した。

 打撃の復調が鍵

 【学法石川】チーム打率は3割3分5厘。県大会は準々決勝までの3試合で32得点と好調だったが、準決勝、3位決定戦は奮わなかった。1年生の主砲藤原涼雅、高木大介(2年)らの打撃の復調が上位進出への鍵を握る。
 エース永成廉(同)は全5試合に登板し、2回戦では5回参考ながら完全試合を達成。最速138キロの直球とカットボールを決め球に三振の山を築く。2番手は左腕の関口夏輝(同)が控える。
 3位決定戦は1点を守り抜き接戦を制した。東北大会は3年連続の出場。27年ぶりのセンバツを目指す。

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