磐城、12年ぶり「秋4強」 研究の虫・沖、先発好投13奪三振
序盤のリードを守った磐城が5―1で須賀川を下した。
磐城が秋の県大会で12年ぶりの4強入りを果たした。「初回から良い形で入れた。打線の援護もあって最後まで楽しく投げられた」。内角低めのスライダーで最後の打者を打ち取とると、マウンドの先発沖政宗(2年)は小さくガッツポーズした。
「相手より先に点を取られたくない」。初回からスライダーやカーブをうまく使い分け、6者連続三振と最高のスタートを切る。7回のソロ本塁打を除けば三塁を踏ませない投球で、須賀川打線に付け入る隙を与えなかった。
8月の練習試合は6―6の引き分け。この試合、登板のなかった沖は「スコアを見て研究していた」という。これがこの本番で生きた。警戒していたという須賀川の4番有我朝陽(同)にも「単打なら大丈夫」と思い切りよく勝負し、2三振を奪って仕事をさせなかった。
「信頼できるバックがいたから気負わず投げられた」と沖。仲間の好守も好投を支えた。「次も全員で勝って東北大会を決めたい」。東北大会の切符は手の届くところにきている。
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