学法福島、序盤『足攻』主導権 エース・辻垣が107球「完投」
準決勝 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
学法福島 |
1 |
1 |
0 |
2 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
6 |
東日大昌平 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
第71回秋季東北地区高校野球県大会は22日、白河市の白河グリーンスタジアムで準決勝2試合が行われ、初優勝が懸かる福島成蹊と53年ぶり3度目の優勝を目指す学法福島が決勝進出を決めた。福島成蹊は7―6で磐城に逆転勝ち、学法福島は6―1で東日大昌平を退けた。福島成蹊は初、学法福島は8年ぶり6度目の東北大会出場を決めた。
「先輩が成し遂げられなかった目標を達成できた」。初戦から一人で投げ抜く学法福島のエース辻垣高良(2年)が107球の完投勝利で、チームを8年ぶりの決勝と東北大会出場に押し上げた。
序盤は自信のある直球で勝負して3回までを無失点。中盤以降は打者に的を絞らせないようにスライダーを中心に投げ込む計算だった。
しかし、相手は3試合連続逆転勝ちの東日大昌平。「そろそろ東日大昌平劇場が始まるんじゃないか」。辻垣の嫌な予感が的中したのは4回だった。四球などで無死満塁のピンチ。1点を奪われたが、内野陣と「打たせて取る野球」を再確認し後続を併殺に打ち取った。
連投で球威が落ちてもマウンドに立ち続ける辻垣の胸には、夏に悔し涙を流した先輩エースの存在がある。辻垣はこの日、夏までのエースナンバーを背負った相曽友輝(3年)のユニホームを着て試合に臨んでいた。「悔しい思いをした相曽さんと一緒に戦う気持ちだった」。応援席で見守った相曽ら引退した3年生に成長した姿を見せた辻垣。昨年は出場を逃した決勝の舞台で、チームを53年ぶりの優勝へと導く。
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