「磐城」守り抜いた!新主将が全力の背中 いわき光洋に5-4
磐城が序盤のリードを生かし逃げ切った。初回は首藤の左犠飛と佐藤綾の適時打で2点を先制した。6回は鈴木隆の本塁打で点差を広げた。エース佐藤綾は終盤に失点したが、ピンチをしのぎ切った。いわき光洋は終盤、四死球をきっかけに追い上げたが、序盤の凡退が響いた。
磐城が接戦を制し、目標とする「甲子園での勝利」に向かって発進した。甲子園で開かれた交流試合に出場したため支部予選は免除。新チームで初めての公式戦だった。
終盤に1点差まで追い詰められ、苦しい試合だった。エース佐藤綾哉(2年)は終盤に右足の張りを発症。四死球を出しながらも踏ん張り、「重圧を感じたが、なんとか勝てて良かった」と息を吐いた。
「エースは背中で語らないといけない」と話す佐藤は130キロ台後半の直球で押す全力投球。ピンチをしのぐと「よっしゃ」と雄たけびを上げ、仲間を鼓舞し続けた。
新チームには、甲子園でベンチ入りを経験した選手が1、2年合わせて8人残り、その一人である佐藤が主将に選ばれた。「佐藤ならマイペースを貫ける。みんなが佐藤を支えれば、前チームを超えられる」との渡辺純監督らの判断だった。
佐藤は終盤の失点に「出した走者をしっかり抑えなければならない」と厳しく自己評価した。もう一度「聖地」に立つため、コバルトブルーの主将に油断はない。
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