相馬東、もぎ取った「8強」 創部17年、秋季県で念願の初勝利
相馬東が秋季県大会で創部初の1勝を挙げた。2003年に創部してから17年。念願の1勝をつかみ、支部予選で初優勝して波に乗るチームがさらに加速した。チームを支えるのは「明るく、楽しく、元気よく」の合言葉。プレーで体現したのはエースで3番を打つ笠松航汰(2年)だ。
1点差に詰め寄られ、迎えた7回の攻撃だった。笠松は2死二塁の好機で高めの直球を振り抜き適時打に。仲間に向けて拳を突き上げ、ベンチの雰囲気は最高潮となった。
笠松が入学した理由は、3歳年上で相馬東の野球部員だった兄宗馬さんの影響だ。時間があれば兄の練習や試合に顔を出していた。「兄を見ているうちに、仲間同士で励まし合う雰囲気の良いチーム」と感じ、入学を決めた。
笠松がエースとして心掛けているのは「欲を捨てた投球」。制球重視で組み立てる投球スタイルだ。この日も直球とカーブなどで田村打線をかわし、最少失点に抑えた。
入学後は試合に勝てない時期もあったが、目標だった8強入りを果たし、笠松は「ベスト8進出は今大会の目標だった。強い相手が続くが、自分たちの野球を貫きたい」と表情を引き締めた。
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