勢い止まらない!相馬東「初4強」 主力成長...少数精鋭で団結

 
【相馬東―須賀川】試合終了後、捕手中島とグラブタッチする相馬東のエース笠松=あづま球場

 相馬東が序盤の4点で試合を優位に進め、堅守で逃げ切った。2回は中島の適時三塁打など4安打を集中して4点を奪った。エース笠松は5回以降に持ち直した。守備も2併殺でもり立てた。須賀川は3、4回に四球などをきっかけに3点を奪って追撃。詰め寄ったが中盤以降は凡打が続いた。

 相馬東の勢いが止まらない。夏の大会で敗れた須賀川を下し、初めての4強入り。夏の主力だった経験豊富な2年生が残り、試合ごとに力強さを増している。

 夏の雪辱を果たしたナイン。勝敗を分けた2回に適時三塁打を放った捕手中島真尋(2年)は「『勝とう』との気持ちがみんな強かった」と笑顔を浮かべた。野手は、序盤に制球に苦しんでいたエース笠松航汰(2年)を堅守でもり立て、勝利につなげた。

 3年生2人が引退し、部員は15人と少ない。紅白戦をすることもできないが、逆境を糧にしてきたチームだ。遠藤将太監督は「まだ何も成し遂げていないぞ」と言葉で引き締め、成長を促してきた。一人の選手が複数の守備をこなせるよう守備練習に時間を割いた。また打撃練習では複数の部員が打撃投手となり、「生きた球」を打つ機会を多くしたことで、チーム力の底上げにつながっている。

 見えてきたのは2003年に双葉が出場して以来、17年ぶりとなる相双支部からの秋季東北大会出場だ。少数精鋭で臨む相馬東の戦いぶりから目が離せない。

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