「秋季東北高校野球」開幕 学法石川先制...中盤に『落とし穴』

 
【柴田―学法石川】先発し、6回を投げて4失点した学法石川の高橋=仙台市民球場
1回戦
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柴田
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学法石川
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 来春のセンバツ出場を懸けた第73回秋季東北地区高校野球大会は14日、宮城県で開幕した。初日は仙台市民球場と石巻市民球場で1、2回戦6試合が行われた。県勢は第3代表の学法石川が仙台市民球場の1回戦で柴田(宮城第3代表)と対戦し、2―7で敗れた。第2日の15日は、第1代表の東日大昌平が仙台市民球場の2回戦第1試合(午前10時開始予定)で一関学院(岩手第2代表)と対戦するほか、第2代表の福島商が石巻市民球場の2回戦第2試合(午後1時開始予定)で八戸西(青森第2代表)と戦う。

 先発・高橋「まだまだ未熟」

 3年ぶりに出場した秋季東北大会で逆転負けした学法石川。先発のマウンドに上がった背番号「10」の高橋兵庫介(ひょうごのすけ)(2年)は「まだまだ未熟」と悔しさをにじませた。

 高橋は初回から自己最速143キロの直球を武器に力で押した。県大会後の投げ込みや下半身の強化で威力を増した直球に加え、スライダーやチェンジアップも効果的に決まり、5回まで無失点に抑えた。

 しかし、6回に柴田打線につかまった。高橋は5安打を浴びて一挙4失点。「先制してもらい、気持ちに隙が出てしまった。体が開いてシュート回転した球を打たれた」。投球フォームが崩れ、カウントを取りに行った甘いボールをはじき返された。課題としていた立ち上がりの投球は無失点でクリアしたが、中盤に課題が出た形となった。

 佐々木順一朗監督は「一気に点差を離されてしまった。6回は0点に抑えなければならなかったが、きょう分かった課題をクリアしていけば、甲子園に近づける」と選手たちの奮起を促した。

 東北大会は初戦での悔しい敗退となったが、目標はあくまでも甲子園出場。高橋は来春に向け「体も心も別人になって返ってきたい」と敗戦を糧にした成長を誓った。

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