東日大昌平、つないで「8強」 打撃戦制す!一関学院振り切る

 
【一関学院―東日大昌平】1回表東日大昌平2死一、三塁、右中間を破る適時三塁打を放つ岸田=仙台市民球場
2回戦
1
2
3
4
5
6
7
8
9
東日大昌平
4
0
1
2
0
0
0
2
0
9
一関学院
0
0
0
3
2
1
0
0
0
6

 来春のセンバツ出場を懸けた第73回秋季東北地区高校野球大会第2日は15日、宮城県の仙台市民球場と石巻市民球場で2回戦4試合が行われた。県勢は第1代表の東日大昌平が9―6で一関学院(岩手第2代表)を下し、8強入りを決めた。第2代表の福島商は3―10で八戸西(青森第2代表)に7回コールドで敗れた。大会第3日は17日、両球場で準々決勝4試合が行われる。東日大昌平は仙台市民球場の第1試合(午前10時開始予定)で柴田(宮城第3代表)と対戦する。

 5番・岸田、先制打含む「4打点」

 東日大昌平が打撃戦を制し、2000(平成12)年の創部以来初の秋季東北大会1勝を挙げた。勝利をもたらしたのは武器とする「つなぐ打線」だった。

 先制の2点適時三塁打を含む2安打4打点と活躍した5番岸田脩汰(2年)は「チーム全体でつなぎの打撃を徹底できた」と胸を張った。

 特に光ったのは、先発した一関学院の左腕エース伊藤龍紀(2年)を打ち崩した集中打だ。4回までに放った安打は11本。岸田は「相手エースの内角球を狙い通りに打てた。早めに得点して、『押せ押せ』の雰囲気をつくれた」と勝因を分析した。

 練習ではバッティングマシンを「仮想伊藤」に設定。直球で押す伊藤のリリースポイントを意識し、内角球を逆らわず打ち返す練習を繰り返した。その成果を本番で発揮した。

 甲子園の出場経験はないが、東京都出身の岸田をはじめ「自分の代で甲子園に行く」と県内外から集まった部員の志は高い。伊藤博康監督も「過去のチームと比べ、ここぞのまとまりがある」と評価する。

 最初の目標とした初戦を制した東日大昌平。「東北大会は格上ばかり。挑戦者の気持ちで戦うだけ」。岸田は目標とする甲子園出場に向けて気を引き締めた。

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