「秋季高校野球福島県大会」開幕 センバツ出場へ65チーム闘志
来春の「センバツ」出場につながる第73回秋季東北地区高校野球県大会は15日、BMI鶴沼球場(会津坂下町)など3球場で開幕した。初日は1、2回戦計6試合が行われ、帝京安積がシード校の会津工を7―4で下し、3回戦に進んだ。県北支部大会優勝の聖光学院は延長10回の末、磐城に4―1で勝利した。大会第2日の16日は、BMI鶴沼球場など3球場で2回戦6試合が行われる。
大会には70校65チームが出場。トーナメントで優勝を争う。前期が15~19日、後期が22~29日。決勝は29日午後0時30分から白河グリーンスタジアム(白河市)で行われる予定。上位3チームは10月に青森県で開催される東北大会に出場する。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため試合は無観客開催とし、スタンドの入場は部員と保護者に限定している。
帝京安積、エースの自覚
気迫のこもった130球だった。帝京安積のエース関根旭(2年)は9回を一人で投げきって八つの三振を奪う粘投。「いつも通り投げられた」と白い歯がこぼれた。
得意のスライダーでカウントを取り、伸びのある直球をコースに投げ分けて打者を打ち取った。しかし五回は先頭打者への四球から失点。「体力面が持たなかった」と新たな課題が見つかった。それでも「後ろがしっかり守ってくれたので自信を持って投げた」と最後まで粘りの投球を見せた。
新チームになってエース番号を背負った関根。「チームを引っ張っていける選手になりたい」と思いは強く、打撃でもチームに貢献。初回に1死三塁で打席が回ってくると、真ん中低めの変化球をすくい上げ、左翼手を越える先制の適時三塁打を放った。「次も投打でチームを引っ張っていきたい」
打って投げてチームを鼓舞したエースが、次戦も勝利へと導く。
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