聖光学院、延長で磐城振り切る 安田勝ち越し打、佐山12奪三振
聖光学院が終盤、相手投手を攻略して4―1で延長戦を制した。7回に代打三好の本塁打で同点とし、延長10回は安田が勝ち越し打。先発佐山は12奪三振で完投した。重盗で先制した磐城は4安打と打線が振るわなかった。
春夏21度の甲子園出場を誇る聖光学院は苦しみながら初戦突破した。延長10回に勝ち越し打を放った安田淳平(2年)は「厳しい試合を勝てた。この経験を生かしていく」と接戦を制したことを前向きに捉えた。
序盤から磐城のエース緑川優斗(2年)を打ちあぐねた。横手投げと下手投げの中間辺りの腕振りから繰り出される球を何度も打ち上げ、飛球アウトは17個を数えた。1点を追い掛ける展開も重なり、悪いムードに見えたが、打撃陣は臆することなくがんがん振っていった。終盤ついにエースを捉え、7回に代打三好元気(1年)の本塁打で試合を振り出しに戻した。さらに延長10回では1死三塁とし、安田が外角の球を左前にはじき返して勝ち越した。
前チームは夏の福島大会準々決勝で敗退した。新チームに斎藤智也監督は「苦しい試合を乗り切ったことで強くなる」と成長を期待した。
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