【秋季福島県大会総括】いわき光洋や只見躍進 試合重ね球児成長
聖光学院の3年ぶりの優勝で幕を閉じた秋の福島大会。夏と同様、県内全校が参加するトーナメントで初めて開催され、70校65チームが出場。試合を重ねるごとに成長する球児たちの姿があった。
例年は各支部大会の代表校に出場が限られるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け試合経験不足を懸念し、全校に出場機会が与えられた。ただ、練習試合などを十分にできないまま大会に臨んだ実戦不足感が否めない場面もあった。大差が付く試合は多く、コールドゲームは全65試合中27試合を数えた。
苦しいチーム事情だが躍進も見られた。いわき光洋は初の東北大会出場まであと一歩に迫り、只見は初の秋8強入り。会津農林、田島、ザベリオの3校が結集した会津連合は2回戦で延長サヨナラ勝ちを飾った。躍進の象徴が、光南や日大東北などと同じ激戦のブロックを勝ち上がった聖光学院だった。
木村保県高野連理事長は「出場辞退もなく、大会を無事終えられたことが良かった」と総括する。コロナ禍の中、従来とは異なる秋を戦い抜いた若いチームのさらなる成長に期待したい。(高校野球取材班)
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