聖光学院、7回に逆転劇 東奥義塾に3-2で勝利

 
【東奥義塾―聖光学院】7回裏聖光学院2死二塁、勝ち越しの適時打を放つ高中=石巻市民球場
2回戦
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東奥義塾
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聖光学院
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 来春のセンバツ出場が懸かる第74回秋季東北地区高校野球大会第2日は21日、石巻市民球場と仙台市民球場で2回戦6試合が行われ、本県第1代表の聖光学院は東奥義塾(青森第3代表)に3―2で勝利した。本県第2代表の東日大昌平は花巻東(岩手第1代表)に1―11で6回コールド負けした。22日は試合がなく、聖光学院は大会第3日の23日、石巻市民球場の準々決勝第2試合で能代松陽(秋田第1代表)と対戦する。午後0時45分開始予定。

1年生フォーク狙い的中

 聖光学院が鮮やかな逆転劇で3年ぶりに東北大会の初戦を突破した。勝ち越し打を放った1年生の高中一樹は「集中して打席に入れていた。結果につながってよかった」と喜んだ。

 明らかに東奥義塾のペースだった。相手エースのフォークにタイミングが合わず、4回まで1安打に抑えられた聖光打線。それでも、終盤に勝利を引き寄せるのがチームの真骨頂。1点を追う7回裏の攻撃が聖光らしさを物語った。

 スクイズで同点に追い付き、なおも2死二塁の好機で8番打者の高中。打ちあぐねていたフォークを狙っていた。2ボールからの3球目。浮いた内角のフォークを捉え、土壇場で勝ち越し。感触こそ良くなかったものの、「大胆に振り切ることができた」と納得の表情を見せた。

 県大会のチーム打率は2割5分台と県勢で最も低い。だが6試合中4試合が6回以降の逆転勝利。終盤の粘りで勝ち上がり、県王者として東北に乗り込んだ。チームの目標は秋の優勝校が出場できる明治神宮大会。この1勝は通過点だが、「我慢比べに勝つ。きょうの試合も"聖光学院らしい"勝ち方だった」と指揮官はうなずいた。

エース143球の粘投

 9回、最後の打者を直球で三振に仕留め、聖光学院の佐山未来(2年)は雄たけびを上げた。エースの143球の粘投が勝利をたぐり寄せた。

 県大会からエースナンバーを背負い、東北大会でも初戦のマウンドを託された。ただ、初回から相手打線は狙い球を絞り、佐山対策ができていた。毎回のように得点圏へ走者を出したが、粘り強く投げ抜いた。1点のリードをもらった最終回は三者凡退。「気持ちで抑えにいった」とエースの自覚をにじませた。