聖光学院、センバツ有力 秋季東北高校野球、4年ぶり決勝進出

 
4年ぶりの決勝進出を決め、喜びを爆発させる聖光学院ナイン=宮城県・石巻市民球場
準決勝
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聖光学院
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 第74回秋季東北地区高校野球大会第4日は24日、宮城県の石巻市民球場で準決勝が行われ、本県第1代表の聖光学院は青森山田(青森第1代表)を5―2で下し、4年ぶりの決勝進出を決めた。決勝進出により、聖光学院の来春の選抜高校野球大会(センバツ)出場が有力となった。

 聖光学院は、初回に1点を先制した。6回に2死満塁の好機をつくると、赤堀颯(2年)が走者一掃の適時三塁打を放った。さらにこの回1点を追加し、突き放した。先発したエース佐山未来(同)は青森山田打線を9回2失点に抑え、主導権を渡さなかった。

 決勝は大会最終日の26日午前10時から、同球場で行われる。聖光学院は、4年ぶり2度目の優勝を懸け、花巻東(岩手第1代表)と対戦する。両校の決勝での対戦は2017(平成29)年の70回大会以来、2度目となる。

 センバツ出場校は、各地区の秋季大会の成績が考慮されて決まる。例年、東北地区からは、一般選考枠として決勝進出の2校が選ばれる。

 主将・赤堀、ここぞで頼もしさ

 打撃不振だった聖光学院の赤堀颯(2年)が3安打3打点と好打を発揮し、「エースを助けられてうれしかった」と安堵(あんど)の表情だった。

 東北大会から1番に座る赤堀。「爪痕を残す」と気合を入れて初回の打席に入り、二塁打を放った。その後、味方の打撃で先制のホームを踏み、チームを勢いづけた。6回には2死満塁の好機で打席が回り、初球を強振。左中間を破る走者一掃の三塁打となり、三塁ベース上で何度もガッツポーズを繰り出した。

 県大会は打率2割を切るなど、快音がなかなか響かなかった。センバツ出場が懸かる大事な一戦で、主将の頼もしさを見せた。

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