「まだまだ力不足」 聖光学院の正捕手・山浅けん引、夏の敗戦糧に
第74回秋季東北地区高校野球大会最終日は26日、宮城県の石巻市民球場で決勝が行われ、本県第1代表の聖光学院は花巻東(岩手第1代表)に1―4で敗れた。
夏から正捕手を務める山浅龍之介(2年)は1安打と中軸の役割を果たせずと素直に敗戦を認めた。
忘れられない試合がある。今夏の福島大会、光南に1―5で敗れた準々決勝。9回最後の打者は山浅だった。空振り三振に倒れ、バッターボックスで泣き崩れた。「自分が先輩たちの夏を終わらせてしまった」。新チームが始動してからも、なかなか気持ちの整理ができなかった。
ただ秋の県大会を制し、新体制で勝ち進むごとに自覚が芽生えた。「1年生が入り、自分たちが引っ張っていかないといけないんだ」。東北大会でも打撃は振るわなかったが「0点に抑えるリードをする」と投手陣の良さを引き出し、決勝は5回に素早い送球で盗塁を刺した。
「周りに助けてもらってばかりだった」と大会を振り返る山浅。攻守でチームを助けられる存在を目指し、しっかりと前を向いた。
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