学石、雪辱の猛打コールド勝ち 田村は投手陣乱れる
【秋季高校野球福島県大会・第4日】
◇あづま球場 ◇準決勝第2試合(12時39分)
田村 000010―1
学法石川 200441X―11
(6回コールド)
▽三塁打 古内侑(田)伊藤奨(学)
▽二塁打 福田、松山(学)
▽暴投 山本2(田)
▽試合時間 1時間50分
▽審判 渡部(球)岡安、高橋、柴田
【評】学法石川が中盤の猛攻で6回コールド勝ちした。1回に松山の2点適時打で先制すると、4回は福田の適時打などで4点を追加。5回には、満塁の好機から2本の連続長打で効率的に4点を奪い、突き放した。田村は投手陣が計11四死球と乱れた。打線は5回に古内侑の適時三塁打で1点を返すにとどまった。(津村謡)
松山復調4打点
本来の実力を取り戻した5番打者に笑顔が戻った。学法石川の松山拓未(2年)は無安打に終わった前戦とは打って変わって2安打4打点の活躍。チームの3年連続の東北大会出場に大きく貢献した。
「自分の凡打で打線を止めてしまった」。松山は前の試合の後、打撃フォームの修正に取り組んだ。佐々木順一朗監督から指摘された体の開きの早さを直すため、どのコースに来た球でも中堅返しをする意識で打撃練習に取り組んだ。
成果を見せる場面はすぐにやって来た。1回2死二、三塁、内角低めにカーブが来ると、引っ張る意識を我慢し、詰まりながらも中前にはじき返した。2点を先制し、塁上で拳を突き上げた。その後も犠飛と適時二塁打を打ち、勢いを止めなかった。
田村は今夏の大会で4強を懸けて戦い、敗れた相手。ベンチ入りをしていた松山は先輩の涙を目前で見ていた。「夏で負けた悔しい思いがあった」。見事に雪辱を果たした。チームは、秋の県大会の優勝からは20年以上遠ざかっている。「佐々木監督を県1位の監督にする」。決勝は、復活のきっかけをくれた恩師のために勝つ。(津村謡)
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