復興へ歩む『福島県』アピール リオ五輪で「じゃんがら踊り」披露
東京五輪・パラリンピックに向け、日本の魅力を発信するイベントが19日午後(日本時間20日午前)、ブラジル・リオデジャネイロ市の特設ブース「ジャパンハウス」で開かれた。「じゃんがら念仏踊り」を披露するため現地入りしている、いわき市の有志らは前日に続いて踊りを繰り広げ、東日本大震災で世界から寄せられた支援に感謝を伝え、復興へ歩む本県をアピールした。イベントは、東京都などが「TOHOKU&TOKYO in RIO」と銘打って開催。前日も中心市街地で開かれた。
イベント出演は、2月に全日本郷土芸能協会を通じて、同市文化財保護審議会委員の田仲桂さん(38)に打診があったという。
「原発事故が収束しないまま、東京五輪が開催されることに抵抗感もある」。田仲さんは当初、出演に消極的だったが、次第に「この機会を利用し、多くの人に福島を知ってもらおう」と考えるようになった。田仲さんらは、五輪閉会式に出席するためリオを訪問中の小池百合子都知事や観光客らの前で踊りを披露。「震災や原発事故だけではない福島の側面も提示できた気がする」と振り返った。
ジャパンハウスには、東京都を除く46道府県の象徴的な風景写真が展示されている。本県からは福島市の花見山が選ばれた。また、パネルや映像を通して、本県の地理や原発事故の被害状況、農作物の放射能検査などが紹介されている。
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