「リオ五輪」17日間の熱戦に幕 4年後へ福島県勢・若手に期待

 

 南米初開催となった第31回夏季オリンピック・リオデジャネイロ大会は21日、リオデジャネイロ市のマラカナン競技場で閉会式が行われ、17日間の熱戦に幕を下ろした。次回2020年大会は56年ぶり2度目となる東京での開催で、引き継ぎ式では五輪旗が東京都の小池百合子知事に手渡された。

 雨の中での閉会式でレスリング女子53キロ級銀メダルの吉田沙保里(33)ら選手たちが晴れやかな表情で歩いた。県勢は陸上男子三段跳びの山下航平(21)=筑波大4年、橘高卒、陸上女子400メートル障害の久保倉里美(34)=新潟アルビレックスRC、福島大卒=が参加した。

 リオで県勢は3競技に5選手が出場したが、入賞に届かなかった。陸上は2選手が予選で敗退。山下は15メートル71で自己ベスト16メートル85に遠く及ばなかった。久保倉は自らが持つ日本記録から2秒遅い57秒34にとどまった。

 自転車は男子ケイリンの渡辺一成(33)=日本競輪選手会福島支部、小高工高卒=が1回戦、敗者復活戦ともに敗れた。男子オムニアムの窪木一茂(27)=NIPPOヴィーニ・ファンティーニ、学法石川高卒=は2日間計6種目のレースを戦い抜き、総合14位。射撃の佐藤明子(32)=警視庁、本籍いわき市=は女子の10メートルエアピストルで42位、25メートルピストルで34位に終わった。

 3度目の五輪を集大成と位置付けた久保倉、渡辺はレース後に涙を浮かべ、初出場の3選手は東京での雪辱を誓った。県勢は陸上、自転車で続けて五輪選手を輩出しており、東京でも全国高校総体などで優勝した若手を中心に活躍が期待される。リオではバドミントンで日本勢の活躍が目立ち、国内で勝ち抜く力があれば世界に通用すると証明された。猪苗代中(富岡一中)や富岡・ふたば未来高などで日本一を経験した選手がさらなる成長を遂げ、東京の表彰台に立つ姿を思い描く。

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