柳原選手"古里に感謝" 都道府県対抗駅伝、意地の走り
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チームの順位を上げようと、集団に食らいつく柳原選手(右)=広島市平和記念公園前 |
広島市で18日に行われた第20回全国都道府県対抗男子駅伝で、本県チームのアンカー柳原(やぎはら)貴大選手(帝京大4年、会津学鳳高卒)は意地の走りでチーム順位を四つ上げた。「福島の人たちのおかげで、今の自分がある」。古里への感謝の思いが広島路を駆け巡った。
24位でたすきを受け取った柳原選手。「目標は入賞。一つでも多く順位を上げたい」。序盤から飛ばし、前の走者を追った。ゴール直前の全力疾走で1人を振り切り、最終的に4人抜きの「激走」となった。高校入学前に1年間の浪人生活を経験。一人で練習を繰り返し、孤独感を味わっていたころに救いになったのは友人や家族の温かい言葉だった。
「福島県民の人柄の温かさには感謝してもしきれない」。柳原選手は大学で素質を開花させ、主将を務めるなど人間的にも成長した。今回の本県チームに社会人選手がいない中、最年長者として役割を果たした。「沿道からの『福島頑張れ』の声援が励みになった」。春からは八千代工業(埼玉)で陸上を続ける。元気に走る姿を見せることが古里への恩返しにもなる都道府県対抗駅伝でのさらなる活躍を誓った。
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