学石高の3人"原動力" 都道府県男子駅伝、遠藤選手が流れ呼び込む

「スパートでは負けられない」。広島市で24日開かれた第21回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会では、学法石川高の遠藤日向選手(2年)が1区・区間賞の活躍でトップでたすきをリレー。高校長距離界で日本人選手トップの実力を発揮し、本県チームの6位入賞に道筋をつけた。同校の4区・相沢晃選手(3年)、5区・阿部弘輝選手(3年)も後輩の奮闘に応えた走りを見せ、次世代を担う高校生の活躍が入賞の原動力となった。
沿道から声援を送る観客の驚きの声が上がった。雪がちらつき、強い向かい風が吹く第1中継所。1位で飛び込んできたのは学法石川高の黒のはちまきをなびかせた遠藤選手だった。「宣言通りでびっくりした」と2区・中沢雄大選手(15)=石川中3年=が目を丸くしたように、遠藤選手は横並びのトップ集団から抜け出し、後輩にたすきを託した。
遠藤選手は今季、3000メートルで日本高校記録の8分1秒95を打ち立てると、全国高校総体では5000メートルで日本人トップの3位、国民体育大会では外国人留学生を抑え少年男子A5000メートルを制した。そこで得た「国内負けなし」の称号が成長の証しだ。
「必ずトップ3で来てくれるはず」と、三浦武彦監督は前回と同じ1区に遠藤選手を抜てきした。前回は調整がうまくいかず区間14位と出遅れたが、今年は違った。遠藤選手は「昨年区間賞を取った選手の走りを何度も動画サイトで確認して、レース展開を想像した」と、昨年と同じ失敗を繰り返さぬよう研究。レースでは「体力は残っていた」といい、先頭集団の顔をのぞき、確実に「行ける」タイミングを冷静に判断した。
後輩の奮闘に相沢、阿部両選手も燃えた。相沢選手は「1区で流れがきていた。自分も貢献したかった」と7位でたすきを受けると6位へ押し上げる粘りの走り。阿部選手も「遠藤と走る最後の大会かもしれない」と区間5位と健闘した。
入賞の立役者となった遠藤選手は「今年は海外で勝てる選手になりたい」と、レベルアップを誓った。
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