『地域ぐるみ』元気にランナー後押し いわきサンシャインマラソン

いわき市を舞台に14日行われたいわきサンシャインマラソンでは、大会キャッチフレーズ「走るたびに新しい」に呼応するように、復興へ向け着実な歩みを見せる同市の沿道から、市民らが声援に乗せてランナーにパワーを送った。
フルマラソンコースのうち、港町の沿岸部を通る同市中之作・折戸、江名地区では、住民が地域ぐるみでランナーを応援した。「壊れたままのところや、復旧が済んだところなど、ありのままのいわきの現実を見てほしい」。中之作港で、おはやしによる応援を繰り広げた「折戸中之作御囃子会」の坂本政男会長(65)は、被災地の思いを語った。同会は今年発足したばかりで、大人数を前にした演奏は今回が初めて。県内外から集ったランナーに楽しく走ってもらおうと参加した。「目の前を走っていくランナーは迫力がある」と満足そうだった。
江名中吹奏楽部も今年初めて応援に参加。強い風が吹く中、若さあふれる演奏で選手の背中を後押しした。部長の酒井彩さん(2年)は「とにかく楽しんでほしいと思って演奏した。選手の顔を見ていると、こっちも楽しくなった」と笑顔を見せた。
第1折り返し地点の江名港では、多くの住民が沿道に足を運び「頑張れ」「ファイト」と声援を送った。港町らしく、ランナーを迎える色とりどりの大漁旗の前で児童が元気いっぱいによさこい踊りを披露し、ランナーの疲れを癒やした。
ロンドンパラ柔道・半谷さんが完走
フルマラソンには、ロンドン・パラリンピック大会柔道(視覚障害)競技に出場したいわき市の半谷静香さん(27)=県立盲学校=が出場した。伴走者2人のサポートを受けながら、5時間46分19秒で完走した。
半谷さんの挑戦を支えたのは、友人の斎藤恵美子さん(49)=郡山市、団体職員=と昨年9月まで一緒に柔道の練習をしていた松田沙織さん(21)=東日本国際大4年。斎藤さんは20キロ地点まで、松田さんは同地点から、半谷さんと一緒に力走した。
半谷さんは「諦めず走り切れたのは、応援してくれた沿道の人や2人のおかげ」と感謝の言葉を口にし、チョコレートでできた感謝の手作りメダルを2人の首に掛けた。「走ったことで自信がついた。リオ五輪代表になれるように頑張りたい」と、2大会連続のパラリンピック出場へ意欲を見せた。
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