川内優輝選手、川内に勇気と元気 川内の郷かえるマラソン

全国から1188人のランナーが集い、川内村で30日に開かれた「第1回川内の郷(さと)かえるマラソン―復興から創生への折り返し」では、原発事故からの復興を応援しようとランナーの間で支援の輪が広がり、走りを通して川内再生への思いがつながった。「また川内に帰ってくる」。一大イベントを支えた村民は温かいおもてなしでランナーの心をしっかりとつかみ、古里の素晴らしさを全国に発信した。
「大会名の『かえる』には、いろいろな意味が込められている。自分も帰ってきた」。ゲストとしてハーフマラソンに出場した「公務員ランナー」の川内優輝選手(29)=埼玉県庁=は、2013(平成25)年12月にイベントで初めて村内を走った際に話した、「村でハーフマラソン大会が開かれたら参加したい」との思いを実現させた。
「自然が豊かで懐かしく、気持ちよく走ることができた」と、久しぶりに訪れた村の景色を満喫。村名と同じ「川内」として、今後も応援していくことを誓った。
10キロの部に出場したいわき市の会社員伊藤仁視さん(46)はランニングを始めて3カ月で、初レースに今大会を選んだ。「除染などで原発事故の爪痕を感じるところもあったが、山並みがきれい。沿道の声援も大きく、人の温かみに感動した」と笑顔。タイムも自己ベストを記録。思い出深いレースとなり、「来年も出場したい」と声を弾ませた。
村のシンボルで知られるカエルに扮(ふん)した出場者の姿も目立ち、村内を明るいムードで包んだ。山形県米沢市の会社員油井智也さん(39)は「被災地を応援したい」と、本県の各大会に出場している。同村ではブドウの植樹ボランティアで訪れたことがあり、「ランナー、スタッフを含めて人手が多く、川内の元気が伝わってきた」と、充実した表情で話した。
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