千葉麻美選手『ラストラン』 後輩にエール「世界を目指して」

陸上の日本選手権リレー最終日は30日、横浜市の日産スタジアムで各種目が行われ、女子1600メートルリレー決勝では今季限りで現役を引退する千葉麻美選手(31)=東邦銀行=が最後のレースを迎えた。千葉選手は報道陣の取材に「たくさん応援されて幸せな気持ちで走れた」と晴れやかな表情で語った。
東邦銀行(武石この実、千葉麻美、新宮美歩、青木沙弥佳)は3分42秒09で2位。千葉選手は「悔しい結果で終わったが、この4人でバトンをつなげたことがうれしい」と話した。会場には陸上部の部員や友人、行員ら多くの人が応援に駆け付けた。
千葉選手は2008年北京五輪代表。400メートルで51秒75の日本記録を持つ。11年には出産を経験し「ママさんランナー」としても注目を集めた。引退を決めた理由を「リオ(五輪)の年で一区切りつけようと思っていた」と明かした。右膝のけがも一因となった。
終始笑顔で話したが、娘の美月ちゃん(5)に話が及ぶと、「遠征や合宿で家を空けることが多く寂しい思いをさせてしまった」と目に涙を浮かべた。
美月ちゃんは今、「ママみたいに走る選手になりたい」と陸上選手になる夢を話すという。「そんなふうに言ってもらえるだけで、やっててよかった」と母の顔でほほ笑んだ。
400メートルで初めて日本記録を更新したのが福島大1年の時。それから10年以上、日本女子短距離界のトップランナーとして走り続けてきた。「世界に少しは引っ張っていけたかな」と千葉選手。後輩に向け「日本のトップだけでなく、世界を目指して全力で頑張ってほしい」とエールを送った。
今後については「(所属する)銀行の仕事をしながら、チームのサポートができれば」と話した。千葉選手は郡山東高、福島大卒。日本陸上競技選手権大会の同種目では5度優勝した。1600メートルリレーと800メートルリレーでも日本記録を持っている。
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